免疫の異常により関節に炎症が起こり、関節の痛み・腫れが生じ、こうした状態が持続すると炎症が関節を破壊し、変形や機能障害を起こす慢性的な病気です。関節リウマチの発症には様々な要因が関与していると言われていますが、個人において原因を特定することは出来ません。
関節リウマチの診断は症状のほかに特徴的な血液検査、レントゲンや超音波(エコー)検査などの画像検査により総合的に診断します。
血液検査装置
エックス線検査室
超音波エコー装置
関節の痛みや腫れなどの症状をとり、病気を忘れて日常生活を送ることが出来る状態にすること。
関節の変形による機能障害を起こさせない「健康な関節」を維持すること(症状がなくても関節破壊・変形が進むことがあるため長期管理が必要です。)
主に内服薬や注射薬を用いますが、使用する薬剤・用量はすべての患者様で異なります。それぞれの患者様の病状に合わせて「薬剤の選択・組み合わせ・用量調整」を行うのが、専門医の腕の見せどころです。
関節症状が強いときは、「無理のない」生活が必要になります。しかし、関節の炎症が落ち着いているときには、日常生活において過度の制限は必要ありません。むしろ、適度に運動をするほうが良いと言われています。
関節リウマチの治療薬は免疫力の低下を招き、場合によっては感染症に罹りやすい・重症化しやすい状態となることがあります。感染対策は十分に行い、体調に異常を感じた場合には出来るだけ早い受診を心がけましょう。
喫煙は関節リウマチを悪化させる要因として知られています。飲酒の関節リウマチへの直接の影響はありませんが、使用している薬剤へ影響する場合があります。サプリメントも同様に使用薬剤に影響する場合があります。疑問に思われたら医師や薬剤師にご相談ください。